2017年2月19日日曜日

【陰隲録】功過格表0 人間はテストの点数だけじゃあ測れないんだよ!(熱血先生っぽく) 功過格表の基本







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はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)

なお、皆さんの記事の感想大募集です。

陰徳や積善積徳、改過の話やコツなど、体験談を大募集中です。ご遠慮無く、ご書き込み下さい。
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その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。


【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら





【そもそも、これ(功過格表)何?何なの?WHY?】 



今日から、ようやく功過格表です。

しかし、そもそも、功過格って何?
という、今更な疑問があるかと思いますが、要するに、善悪の行為の点数表です。

ポーカーでも麻雀でも、RPGのモンスターでも、対象の役をゲットすることで点数になります。
それと同じです。
はぐれメタルを倒すと、経験値10000でゴールドは100Gとかと、同じなのです。
当然、難しい役ほど、点数は高くなります。

善行を点数で表して計算するという合理主義的な観念は、日本人の考えからするとありえませんが、この考えは、あの拝金主義の中国人の考えです。
東南アジアの華僑などは、気功をやったり、風水などを日夜やったりする迷信深い連中ですが、同時に、開運するために、このような功過格などで、慈善をやる習慣があります。

基本、陰徳(人に知られないで行う善行)というのは、かなりの開運効果があるらしく、他の開運法(風水だったり祈祷だったり)のブースターになります。
逆に、陰徳が無い人間だったりすると、それらの効果が無くなったりもすると言われています。



【では、なぜ陰徳に効果があるのか?】 




一般に、通常の法律や道徳律の他に、我々日本人は、因果応報、カルマの法則と言うものが、信じられています。

我々は、今のこの人生において、運命の理由として、前世や現世の過去からの、善悪の行為の、因果応報の結果だと言う考えです。
※生まれる前の前世が、未来という時間軸を無視した転生もあるという説も。

要するに、悪いことしたら、不幸になって、良いことしたら幸福になるという、素朴な応報思想です。

これは、社会的に存在する、おまわりさんの刑法的存在とは別に働く力です。
警察の目をごまかすことは可能ですが、因果の法則はキッチリ応報されます。
天網恢恢疎にして漏らさずの言葉通りです。

悪いことをしまくっても、全く法の網に引っかからない悪人が、ひどい目に合うとか死後地獄に堕ちるなどの俗説がこれです。


だが、それが、法則として世界に存在するかどうかは、確定できません。
生きているうちはまだしも、死後の世界は、測定できないからです。
もしかして、死後の世界は、悪人が天国でのうのうと生きている(死んでますが)かも知れないし、善人が地獄に行っているという理不尽極まりない結果なのかも知れません。

しかし、少なくとも、この法則は、人間の脳内には存在しています。

我々は、民度の高い国と地域と家庭で、まともな教育を受けているので、当然、この観念が潜在意識にしみこんでいる訳です。
表面意識では、無神論を気取っていても、いざ自分が悪事をやると、ストレスが溜まってしまいます。

まあ、単純に発覚を恐れるという心理もありますが、例え、完全犯罪で絶対にバレないとわかっていても、罪に耐えかねてやはりストレスが溜まってしまうのです。

ストレスが溜まれば、注意力は散漫になり、事故に合いやすくなりますし、免疫力が落ちて病気にもかかりやすくなります。
さらに、健康から、精子や子宮を通じて、受胎~出産時の子供(子孫)の肉体形成にも、影響があります。

また、そもそも、不妊の問題もそうでしょう。
生後も、両親がストレスを感じていれば、同じ家の空間を通して、子供の成長にも影響が出ます。
結果として、親の因果が子に報いの結果になってしまいます。

さらに、無意識的に自分を罰しようと思っていれば、当然、人生の選択時に重大な問題を及ぼすルートを自己選択してしまうでしょう。
横断歩道でふらふらと飛び出してしまうかもしれないですし、お見合いでなぜか不幸になりそうな異性を選んでしまうかもしれません。
進学や就職も同じです。

そして、これらは、悪業実施時だけでなく、善行実施時も同じです。

自分はこれだけいいことやったのだから、幸福を受ける「権利」があると潜在意識が信じていれば、上記の、悪業実施時とは逆の方向に、人生は行くでしょう。

自己啓発で自己暗示を言葉で何万回やるよりは、善行を一回やる方が、遥かに潜在意識を説得させられるのです。

ただし、これは、通常の価値観を持つ、人間の場合です。
育った環境や人生経験、生まれ持った素質、脳の構造等々、色々な可能性により、このパターンに、当てはまらない可能性も当然あります。

もしかしたら、悪事を働くことこそ、幸福であり、賞賛を受けるという潜在意識レベルの価値観があれば、当然、逆の結果を生みます。
不幸な生い立ちにより、このような価値観を強固に無意識から確立している人間がいるという可能性は否定できません。

人口のパーセンテージとしては少ないのですが、もしかしたら逆効果に働く恐れはありますので、功過格表の服用は、ご自身の潜在意識とよくご相談して下さい。



【時代の推移による価値観の変化について】


さらに、使用上の注意を良く読んでいただきたいのは、功過格表は、明代の中国の価値観だと言うことです。
著作時がこの時代なのでまあ当たり前の話なのですが・・・。

現代の価値観には当てはまらないことは多々あります。
平安時代の美人の条件が現代ではツッコミどころ満載なのと一緒です。
明代の、支那人の言っていることなんて信用してはいけません(このコンテンツの存在意義の否定)

まあ、逆に言えば、今の時代が、人類の歴史史上屈指の変な時代なのかも知れません。
一応、各々の、項目の記事では、ツッコミを入れていますが、最終的には自分の判断です。

現代人の価値観で、何だこりゃ?となる人もいるでしょうし、逆に、今の時代の方がおかしいと思う人もいるかも知れません。

ご自身が信じる道を歩んでください。



【点数のつけ方について】



この功過格表には、この善行は何点で、この悪行は何点とついています。
例えば、人殺しはマイナス百点で、動物を一匹葬ったらプラス一点といった具合です。

しかし、これも価値観と同じく、正直、目安程度で十分です。
百銭が一点に相当するとかあるが、今の価格がどの程度かとかの基準も、同様です。
今の基準で適当に決めてください。

正直、これらは、相対的な違いくらいしかありません。

例えば、上記の、人殺しはマイナス百点ですが、もし殺してしまっても、動物を百匹葬ったら帳消しになるとか、今の価値観だと、おかしなことになってしまいます。
※もしかして、今の価値観が変なだけで、動物百匹を葬るのは、人一人の命に相当する善行なのかも知れませんが。

このように、時代の価値観とかも、相当ズレているので、点数は今の基準で適当に直して下さい。

もっと言えば、功過格表は、どんな善行悪業があるかのリスト、くらいの感覚で十分です。
自分で功過格表を作って、点数つけるときは、常識的な価値観でつけて下さい。

例えば、上記の人殺しだと、今の人間の価値観は、保険金や賠償金など色々算出方法はありますが、人間1人の命は5000万円くらいらしいです。
逆に、人一人の命を助ければ5000万円分のプラスということになります。

もう面倒だったら、点数とかポイントとかでなくて、
円で計算して下さい(笑。
今日は、ゴミ拾いをした!時給1500円(高すぎ)位として、1500ポイント追加か!とか。

万物の尺度は金と、言われています。
もう開き直って、全部、円で点数計算するのもいいかも知れません。

そんな感じで、好きにつけて下さい。
一番ダメなのはやらないことです。
どんなやり方でも、陰徳を何もやらないよりは、陰徳をやる方が圧倒的に良いのですから。




【どうやって記載するの?】


功過格表が出来た時代には、当然、パソコンなんてありませんでしたから、紙に書いてました。
日記みたいにつけるか(日記を書いてる人はついでに書いてもいいでしょう)、帳簿みたいな形でつけるかです。
カレンダーに判子を押すという方法も、本文で紹介されています。

【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】立命の学⑰ さりげなく日本の敵国の主人公な件


カレンダーなど壁に貼っておく方法は、常に家で視界にはいるため、持続しやすい良い方法だと言えます。
本文の主人公も、この方法と、詳しく記載していく方法の二重でやっていたようです。

現代ではパソコンがありますので、フォーマットをエクセルで作成して印刷して壁に貼るとかも出来ますし、記載も帳簿でなくてエクセルで記載入力できます。

例えば、以前、エクセルで適当に作った例が、↓の記事にあります。ご参考までに。

【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】立命の学⑪ パンツを履いたサル


まあ、視覚的にわかりやすいのは、カレンダーに印をつけるやり方でしょうか?
一日一善とよく言われますが、毎日何らかの善行を続けることが重要です。

こうやって記載して、月で点数をまとめたり、年で点数をまとめたりします。
溜まってきたら、キリのいい数字で、本文のように、神社仏閣で回向したり報恩祈願したりしましょう。
神仏だって、陰徳善行を積んでいる人間のこうした報告を無下にすることは無いでしょう。





【免除項目について】


功過格表には、功格五十条(善行のプラス50項目)、過格五十条(悪業のマイナス50項目)とそれぞれの項目の全体的な題目があります。
が、それぞれの後に、但し書きとして、

・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く。
・悪業をしたが、過失(わざとやったものでないもの)は除く。

と、善行悪業ポイントの条件があります。

まあ、これも、きっちり金科玉条にしないで、普通の価値観で考えた方がよいでしょう。

例えば、人の命を助けて、お礼に大金を貰ったとか、超好待遇の就職を世話してもらったとかの、それなりのお礼を貰えば除外してもいいでしょうが、せいぜい歓待してもらったとかお礼を言われたとか、お土産を貰ったとかのレベルだったら、除外する必要はありません。

献血に行って、献血ルームのお菓子やジュースを食べたから、善行ポイントにならないということも必要ないでしょう。

過失についても意見が分かれるところでしょうね。
そもそも、過失と言っても、発覚したら世間的賞罰を食らうでしょうし、その分で罰は受けています。
逆に、本人の意識で、過失と言っても罪を感じるようであれば、ポイントとしてつけてもいいとは思います。
それを上回る善行へのモチベーションにもなるでしょうし。



【最後に】


功過格表は、善行悪行のリスト一覧として役に立ちますが、それ以上に自分で記入して、紙なりエクセルなりに形にすることは、継続のモチベーションとして役に立ちます。
何も記録して形にしておかないと、習慣は自然消滅してしまうのです。

理由は人間は、なんだかんだ言って三次元の生物だからです。
どういうことかと言うと、物質が一番強いのです。
何も残ってないと、人間はそのうち記憶から薄れ、日常に埋没してしまうからです。

よく、語学を習得するのなら、その国に留学するのが一番良いと言われています。
環境をその言語で埋めれて、使わざるを得ないからです。

PCに入力するなり(印刷も出来ますし)、紙に書くなりするのは、目に見える物として、形にする必要があるからです。
必ず、頭の中だけでやることは避けてください。
必ず、忘れますし、長続きしません。

一番いいのは、周りの人間環境そのものを構築することです。
例えば、家族なり友人なり同僚なりで毎日、善行をやるのなら一番やりやすいでしょう。
可能なら、そうして下さい。
これが一番続きます。

人間は話したり書いたりアウトプットしていると、色々アイデアが浮かぶものです。
会話の中でもどんどんアイデアやモチベーションが出てくるでしょう。

しかし、大部分の人は1人で孤独にやっているでしょうから、なんとかして続ける必要があります。
功過格表も読んで、ふーんで終わるのではなく、日記やエクセルに功過格表の記載用を作って、毎日記入しましょう。
何も作らないで頭の中だけでやると、まず続きません。

後は、本文のように、願を紙に書いておきましょう。
本文では、科挙や子供など欲しい願いを書いておいてます。
(自己啓発系の本を読むと、大抵、紙にかけと言っていますし)

千とか万とかのキリのいいポイントに達成したら、神社仏閣で、回向や報恩感謝の祈願を昇殿参拝しましょう。
※神社仏閣で祈祷出来るということ自体を、知らない方が多いですが、個人だとせいぜい3000円から一万円くらいです。

開運の帝王と言われる陰徳の力を、ぜひ、ご自身で体験して下さい。

このブログを読んでおられる方々が、陰徳で開運して、ご自身や周りの人、社会全体に良い影響を与えられるようになれば、豊河はこれに過ぎる幸いはありません。

2 件のコメント:

  1. 匿名様

    管理人の豊河です。

    メソッドとしては、古典的な方法です。
    七仏通誡偈で言う、諸悪莫作・衆善奉行ですので、徳過を可視化した点がイノベーションでしょうか・・・。



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