2017年5月17日水曜日

【陰隲録】功過格表72 クリリンや天津飯が聖者の条件を兼ね備えている件 三十善 出家神職帰依させよう⑩





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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

◯一人の受戒弟子を度す。




【私の下僕】


前回に続いて、授戒や出家させることの功徳、陰徳を説明しましょう。

なお、当たり前ですが、現代社会においては、他人を強制的に出家させることは陰徳どころか逆に悪行カウントされます。
親が宗教に入っていると子供に強制させることはよくありますので、これは注意ですね。

さて、めでたく本人の希望もあり、出家させることに成功しました。
また、師匠として弟子に授戒し、導くことが出来ました。
この結果、陰徳ポイントに加算されます。

出家を勧誘する毎に徳が上がるというマルチなシステムですが、
陰徳が一族単位で波及効果があると仏教は豪語しています。
古典には一人出家すれば、九族が天に生まれることが出来るとあります。
九族というのは、要するに、一族郎党ですね。

怨霊の話でやったように基本、人間は家族単位で見られるので、一族郎党が単位になります。
怨霊が一族郎党皆殺しならば、出家は一族郎党皆天です。

怨霊に祟られてる一族は、一族の誰かが出家すれば、助かる感じですね。
まあ、以前にも書きましたが、基本、出家とか神職は神仏への生贄です。
構造的に、即身仏と同じような扱いなのです。

とは言え、適材適所と言うものが在り、世間的に敗残者扱いの宗教職も、適応出来る才能のある人は存在します。
逆にこういう人は、あまり世の中の他の職種には適応出来ないようです。

占星術で言うと、キローンの自己犠牲精神が強い人ですね。
神仏に仕えるというのは、世俗のブラック企業よりもブラックです。
神の僕と言いますが、この、21世紀に他者の奴隷になるというのは普通はありえないことです。



【神聖国家日本ルート】

ここでいう授戒出家とは、新興宗教の勧誘レベルではなくて、マジで出家させるレベルの話です。
勧誘レベルの陰徳はもっと陰徳レベルが少ない後で出てきます。

それに、そもそも、信者レベルならともかく、ガンガン出家者を増やしまくったら逆に社会的に災いになります。




もともと、出家神職者は無為徒食の輩です。
釈迦もそうですが、生産をせずに、托鉢で生活する乞食職です。

もちろん、神職は古代から中世にかけては知識階級という立ち位置で社会的な存続を獲得してきました。
しかし、日本の儒学者の大家ですら自分たちは高級乞食だと言ったように、生産性が無いためどうしても乞食精神から抜けられません。

本来、インドのような高温多湿の国ならば、衣鉢だけで生きていけます。
しかし、インドより北に伝播すると、坊主はそれだけでは生きていけなくなります。
(冬とか死にます)

日本など東アジア国家が大乗仏教になったのは、このような理由もあります。
お金に触れないとか戒律が厳しい上座部仏教だと生きていけないからです。

その後は中国でも日本でも僧侶は知識階級となり公務員と同義語だった時代もありました。
特に日本では、漢字を仕える僧侶というのは公務員としても重宝したのです。

しかし、公務員が増えすぎると、自然淘汰ピラミッドが傾き、国が滅ぶように、坊主が増えると、国が滅びます。
西洋でも中国や日本でも、特権階級になった坊主死ね!
という運動は何度も起こっています。





まあ、当たり前ですよね。
一般人が飢えてバタバタ死んでいるのに、宗教者が贅を極めていたら、普通は怒ります。
神仏の教えは大抵、富を忌避する教えなので、焼き討ちする理由としても妥当なのです。

チベットなども一時期は30パーセント以上の人口が僧侶だった時代もあります。
無為徒食層がそんなにいたら国が豊かになるわけはありません。

一般に、母集団が増えると、その業界における天才の出現率は増えます。
僧侶が多いと言うことは宗教業界は天才がたくさんいて、高度に発展します。
しかし、それはあくまでも宗教業界だけです。

チベットは世界に冠たるチベット密教を生み出しましたが、国は悲惨の一言です。
中共侵略前は、悲惨な奴隷制でしたし今は国どころか中共の自治区です。

例えば、日本が漫画大国なのは、漫画家人口が多く、天才が発生しやすいからという理由と同じです。
しかし、日本人の何割も漫画家というわけでは無いですし、
漫画を支える顧客読者層が多いからこそ、漫画業界が発展しています。

食物連鎖ピラミッドでわかるように、上位層が多すぎると、捕食層が下位を食い散らかし全体が崩壊してしまいます。
チベットはそのいい例です。
日本や中国のように、僧侶を弾圧しなくて、祭政一致国家を改革出来なかったルートの末路です。

信長や明治政府やGHQがもし居なければ、日本もチベットのようになっていた可能性はあります。
※明治維新の結果によっては、神道天皇制ではなくて仏教生き仏制になった可能性もあるのです。

【社会の癌】


陰徳として、出家を大量生産ラインしなければいけないのに、坊主が過剰供給で、もう市場はレッドオーシャンですとなっていたら、せっかくの陰徳効果も薄くなってしまいます。

今の日本でも少子高齢化でバタバタ寺が縮小しそうな時代ですが、この対策を立てる必要があります。

そもそも、なぜ授戒弟子を渡すことが陰徳なのか?
善悪で考えてみると、陰徳になる可能性は二つです。

・本人が救われる。
 この欲望の世界から、出家の清貧の生活に入り、
 魂が救われる
・社会が救われる。
 戒律生活と修行による出家神職の聖なるパワーと、
 繋がる神仏パワーで社会が救われる。

大体この二つです。
上記したように僧侶が知識階級だった時代もあったのでそこらへんも加味できます。
しかし、逆に、これらの条件が成立しない時は、陰徳にはならないということでもあります。

出家しても本人は救われず、社会も救われないとなれば陰徳の意味がありません。


そこで次の代替策が必要になります。


①飽和状態の既存宗教への出家でなく、
 新興宗教の出家に賭ける。
②宗教以外の業界への出家(プロ化)を促進する。
③この項目の陰徳をすっぱりあきらめる。
 別の陰徳にリソースを割く。

この3つになります。

①は、ギャンブルです。
新興宗教は数が多く、どれが本物だかわかりません。
※そもそも本物があるのかすら不明です。

しかし、仏教もキリスト教も元を辿れば、怪しい新興宗教です。
言ってしまえば、彼らの弟子になった十大弟子も十二使徒もギャンブラーなのです。
幸い、彼らは賭けに買ちましたが、新興宗教に賭けるなど、正気の沙汰ではありません。
通常のギャンブルよりも危険な人生の描けです。

まあ、とは言え、よくよく考えてみれば、その新興宗教がイエスや釈迦と同じような本物かどうかなんて悩む必要はありませんね。
だって、あいつら、後光がさしてるじゃないですか。普通に。







考えてみれば当たり前です。
釈迦とかイエスみたいに、なんか教祖に後光がさしてれば本物認定で、その教団に出家させて陰徳を積みましょう。

どの新興宗教が信用できるのか?
という難しい命題をあっけなくこれで解決出来るのです。
※そもそも、新興宗教など信じてはいけません。

ちなみに、豊河は聖人君子なので後光はさしまくりです。
いつも年がら年中この世の何処かで光っています。
夜は部屋の中で電気がいりません。
聖者は、電気代が経済的な生き物なのです。



およそ光を発する生物やホタルとかチョウチンアンコウとか、生きるために進化して光を放射するようになったのです。

人間も同じです。
体が発光するほうが生存競争で生きやすいのです。
イエスとか釈迦とかは、まあ、少なくとも一般人よりは進化した連中ですから、進化心理学としては合っているのです。
※謝れ!進化心理学に謝れ!

で、②や③はそのままです。
退却は恥ではありません。
三十六計逃げるに如かずと兵法も言っています。
徳川家康だって逃げまくって天下を取ったのです。
旧日本軍の言うとおり、これは退却ではなく転身なのです。

そもそも善行百条も功過格はありますが、全部出来たら聖人君子です。
半分どころか十分の一でも出来たら大したものです。
出来ないのは一時保留にして、あとでやりましょう。

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