2017年5月29日月曜日

【陰隲録】功過格表80 往生するなら金よこせ 三十善 無法者を教化しよう④






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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

◯一人の非為人を勧化し行いを改めしむ。






前回の神仏はなぜ金をとるのか?
の理由の続きです。

②信者ネットワーク間で金を融通する。


宗教と麻薬と闇金業

表の金融機関を経ない、地下経済は今でも世界各国に存在します。
といより、近代になるまでは、各業界やコミュニティの頼母子講が金融のメインです。

各ギルドや組織で、一定の保険料として徴収し、構成員に何があったら配分する。
ある意味、近代の資本主義は、この仕組と同じ、株式会社から始まりました。

宗教組織は、アヘン業が基本です。
精神的にアヘンを与えるのもあるし、実際にアヘン(薬物)を摂取していたのです。
薬物は洗脳や神秘体験を容易に生成出来るアイテムです。

神道で麻がメインなのはそれですし、密教でも護摩や錬丹術は薬物がメインです。
インド人の行者は今でも普通に大麻を吸っています。
メスカリンは、南米のインディアン御用達でしたが、欧米に伝わって、ヒトラーも愛用していたアイテムです。

まあ、そういうアヘン業と共に、重要なビジネスとしては闇金業があります。
宗教は古来から治外法権の場です。

おまけにマンパワーと金が集まりやすいのです。
理由は、神への奉仕や寄進です。
陰徳を積もうと考える輩が昔からいるため、宗教組織は、集客率が多ければ、金は集まるのです。

その中には、実力者などの太客(キャバクラ用語)もいるため、公共事業としての資本追加も期待出来ます。

日本でも昔から、歴代天皇や~氏やら、地方の戦国大名やらが、せっせと寄進したりしました。
信仰心は不動産や資本を呼ぶのです。

さて、そうした資本の集中は先程の頼母子講としての、闇金業に投入出来ます。

まあ、信者相手にはそこまであこぎな闇金はしないでしょうが、信者以外には別に遠慮する必要はありません。
普通に、農奴として取り立てするとか普通でした。

まあ、少なくとも信者内の、身内ネットワークでは頼母子講として、相互扶助する必要があるのです。
戦後の新興宗教ですら、この相互扶助が目的だったのですから当然と言えば当然です。

まあ、中にはひたすら信者から搾取する組織体もあったでしょうが、組織単位の戦闘が日常的にあった時代には、相互扶助としての機能が強かったのです。


科挙合格のための元気玉


信者同士のネットワークで仕事を融通したり、金融支援したりと、現在で言えば、在日ネットワークや、華僑ネットワークに近いものがあります。

例えば華僑ネットワークだったら、中国中の、広げては世界中の同じ「幇」のネットワークの中から、優秀な子を検索します。

見つかったら、その子を支援します。
貧乏人でも集まれば、ある程度の金になるのです。
その金で勉強させて、科挙に合格させます。
※陰徳の話でも科挙の話はよく出ていましたね。

科挙は、合格すれば底辺からでも一発逆転出来る夢の宝くじです。
中国の庶民と科挙合格者は、まさに天と地の違いがあります。
ソ連の庶民と共産党員くらいの、違いがあるのです。

中国人は今も昔も公金と私金の区別がつかない生き物です。
民草から税金を徴収すれば、中央に一定の額を届ければ、後は自分の物です。

清廉潔白な人間ですら、地方長官(今で言う知事)を三年勤めれば、三代まで続く莫大な富を手中に出来ました。
清廉潔白レベルですらこれです。
今でも、中共の汚職事件で、国家予算レベルの汚職が発覚することがありますが、日本人だと想像すら出来ないレベルの腐敗っぷりなのです。

そのため、そういう役職になれる科挙合格と言うのは、「幇」のネットワークからすれば目指すべき目標です。
一人科挙に受かれば、一族郎党とネットワークがぶら下がります。
株や宝くじと同じ投資なのです。


神社仏閣ネットワーク

さて、神仏もこれと同じです。
よく、神社仏閣で、縁結びという話があります。
今でこそ、単なる婚活女子の自分磨きとして機能しているのですが、本来は、上記の科挙のように、生存に関わる重大な話なのです。
※婚活女子の機能も生存に関わると言えばそうなのですが。

単純に、昔は、神社仏閣は、祭りの時期に、乱交場所として機能していたという古代以来の民俗学的機能もあります。

が、それ以外に、ネットワーク、金融機関のノード(NW機器)として機能していたのです。
それは、実際的に神社仏閣が仲介したいたのもあれば、見えない縁として仲介する場合もあります。
それこそ、縁結びなどが後者ですが。

例えば、産土神社などは、その管轄地域の縁を結んでくれるとよく言われます。
氏子は縁が繋がりやすいのでしょう。

大きな範囲では、東京や近隣県では、大國魂神社などが、旧武蔵国の産土神社です。
東京に住んでいる人間は、仕事や婚活の縁のネットワークとして、(神社に参拝した人間は)、縁を繋いでくれると言います。

この縁レベルも、要するに頼母子講と同じく、保険料の支払いのレベルだと言うことです。
東京に住んでても、神社に参拝しないならば、縁が無いので関係ありません。

頼母子講のネットワークとして、普段から参拝したり、頼母子講料金を払っている人間は、このネットワークに参加出来ます。

なぜ神が金をとるかの理由は、頼母子講の保険料徴収だということです。
管轄の信者の氏子ネットワークの相互扶助ということでしょう。

神仏が、基本的に自分の氏子以外に異常に冷たい理由というのはこれです。
ギルド制だった時代の産物なのです。

もっとぶっちゃけて言えば、地域のボスなのです。
地元の旧家や政治家やヤクザと同じようなものなのです。

神社仏閣やパワスポに参拝するというのは、要するに、地元の顔役に挨拶するという意味なのです。


さて、3つめの理由に行きましょう。
で、また長くなったので次行きましょう。







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