2017年6月23日金曜日

【陰隲録】功過格表105 ヒャッハーすることを強いられているんだ 三十善 冤罪を救おう⑦






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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

◯一人の冤を白にす。






疑わしきは殺せ


前回は、司法が国家レベルでなくて、ミニマムなレイヤの自治体でも行われるというお話をいたしました。

基本、この自治体レベルの司法は、コネ司法です。
要するに身内は甘く、かつ審査はいい加減です。

公共レベルの司法なら、罪刑法定主義で、きっちり構成要件で罪と罰が決まることも、低いレイヤではコネで結果が、決まります。

さらに、裏社会の司法は、コネどころか、もう疑わしきは罰せの世界です。
私的自治の世界というのは、基本的にこういう世界で、近代の司法体系が通用しません。

日本の古代史から平安時代の貴族の歴史を見ると、証拠が皆無に等しいのに、疑われただけで即、刑罰なのと同じです。

悪即斬が、近代以前の刑法ですが、この悪というのは、権力者にとっての悪であったり、謀略による無実の悪であることが非常に多いのです。




ヒャッハーすることを強いられているんだ


さらに言えば、普通に、税制体系が極悪非道のシステム(日本史の租庸調)で、悪をなさざるを得ない人です。

鎌倉時代以降になると、もう悪党とか武士とか出てくるので、正規軍だか野盗だか、なんだかもうぐちゃぐちゃになってきます。
日中戦争の支那軍が馬賊と兼用だったりしたのと一緒です。

冤罪のテーマとは微妙にずれるのですが、こういう混乱期の時代の、乱戦は何が正義だか悪だか非常に微妙です。

戦国時代は、まあ、正義もへったくれもなく、弱肉強食だと割り切れて見てますが、その前の一応、官軍と非正規軍の差、つまり大義名分があったはずの太平記の時代ですら、もう正義とか悪とか、どうでも良くなっています。

今の平和な時代だと、こういう時代を修羅道だとか言って、低く見ます。
殺し合いばっかりで、道徳性が無い時代の連中だという評価です。

しかし、我々がその次代に生まれれば、当然、郷に入っては郷に従えの精神になるわけです。
つまり、軍馬に乗って、「ヒャッハー!」と、村々を襲う側になるわけなのです。

ちなみに、襲う側にならない場合は、襲われる側になるだけです。
「ヒャッハー」しているモヒカンたちも、ああ見えて、実は家に帰れば、愛する家族たちがいて、彼らの食い扶持のために、体を張って、頑張って仕事しているのです(たぶん)。


今の、アフリカ難民とかで飢えて死ぬ子供とかが我々の目にメディアが良く見えます。
しかし、見えないところだと、その子供の国や民族で元気な連中(軍とか私兵とか)は、普通に「ヒャッハー」して、支援物資とか村々とかを、略奪したりしてるわけです。

こういう時代や場所で、陰徳とは何ぞや?
と言うと、ハッキリ言ってカモにしかならないわけです。


カモ


ノワール小説の「不夜城」では、日中ハーフの主人公が、同じく日中のハーフの女の子に
俺も昔はお前のように世界を複雑に考えていた。と語り、

「この世の中にはカモるやつとカモられるやつの二通りしかいないんだってことさ。自分のアイデンティティがどうだのといったことに頭を悩ますやつは一生だれかにカモられるだけだ。だからおれは悩むのをやめた。カモることに専念したんだ。」

と、嫌な二元論を語っていますが、環境によってはある程度、真実なわけです。
陰徳なんて、のん気なことを言っていたら、カモられる世界がこの世にはあります。

※厳密に言うと、陰徳は表に出さない徳なので、こういう環境でも出来ないことは無いのですが。

六道輪廻の修羅道は、こういう、環境がろくでもない修羅の世界なのです。
カルマによっては、こういう世界に行かざるを得ないわけです。

それは、死後の転生先だけでなく、生きている間に起こり得ます。
例えば、日本が、経済クラッシュして修羅道になったり、大震災と原発とミサイルによって、統治機構とインフラが壊滅したりすると、こうなる可能性は十分にあるのです。

では、こういう状況になったら我々はどうすれば良いのでしょうか?

長くなったので次回に続きましょう。


















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