2017年6月1日木曜日

【陰隲録】功過格表83 君子危うきに近寄らずというビビリの冷酷君子 三十善 無法者を教化しよう⑥




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そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

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功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

◯一人の非為人を勧化し行いを改めしむ。






腐ったリンゴ(みかんだったかな?)

無法者の更生に限った話ではありませんが、実は、こういう底辺者や、別の陰徳の不幸な人間の救済というのは、実はリスクがあります。

陰徳をさんざん勧めておいて何ですが、
こういうリスクがあることは、
知っておいた方がよいでしょう。
記憶の片隅に入れておくことは必要です。

一般に、昔のスクール物だと、「腐ったリンゴ」の喩えがよく言われます。
箱の中に、腐ったリンゴが一個入っていると、箱の中の別のリンゴもみんな腐ってしまう。

排除された不良が、俺は腐ったリンゴじゃねええ!と絶叫する心温まるシーンが良く見られましたが、実際、人間は社会的動物なので、近くにいる人間に影響を受けるのです。




科学

この、近くにいると影響を受けるというのは、本当の話で、これを理解出来ない人は、自分と同じようなレベルの人間しか周りにいなかった人生を歩んできたということです。

自分よりレベルが上か下かのどちからの人間と一緒にいると、普通に影響を受けて、同調します。

この不可思議な現象の、科学的原理は非常に簡単で、高校レベルの物理です。
ようするに、熱移動です。

熱の高いところから低いところに熱が移動します。
冬にホッカイロを握ると手が温まります。
ただ、それだけの話です。

難しく言うとエントロピーの削減ですが、まあ熱移動の方がわかりやすいでしょう。
実は人間も同じです。
エネルギーの高いところから低いところにエネルギーが移動するのです。

高レベルの人は高い波動を放っていて、近くにいれば、感化されて、レベルが向上します。
逆に低レベルの人の側に行くと、エネルギーを吸い取られます。
要するに運気が低下するわけです。

また、さまざまな邪気や因縁もこちらに同調してしまうので、これも運気が下がる原因になります。



モーボ3怒りのムービング


よく、母親があんな子と遊んじゃダメ!とか言いますが、いい意味では、そういうことなのです。

また、人間が影響を受けるのは、人間だけではありません。
環境にも影響を受けます。
これは、風水の領域ですが、住んでいる土地や家のエネルギーにも影響を受けてしまうのです。

孟母三遷の話がありますが、孟子の母親が子供の教育のために三回も引っ越しをした話です。
葬儀屋や肉屋の近くだと教育に悪いので、学校の近くに最終的に落ち着いたという、モンスターペアレントの職業差別の話なのですが、実は結構真理をついているのです。

民度の低い土地に住んでいてもしょうがありません。
可能なら引っ越しましょう。
これは、人間関係や職場でも同じです。
三十六計逃げるに如かずと兵法でも言っています。



君子危うきに近寄らず

この手の感染して運気が落ちる、という話は結構あり、
陰徳をする時の障害になります。

俗に言う、知識が邪魔して楽しめないなあ、というのと同じですね。
例えば、世界遺産を見ている時に、
「これを作るために数十万人の奴隷が死んだんだよ・・・」
とか言われたらうわぁ・・・となるのと一緒です。

何しろ、地震の時のボランティアでさえ、
「地震の時は地割れで地中の良くない物が邪気として出てくるから被災地に行くな」
という、ボランティア全否定の話すらあります。

つまり、福祉関係は本来、自分の英気を養う見地から見ると、しない方が良いのです。
陰徳だって、自分のコストが減るので合理的に考えると止めたほうが良いのですから。

無法者の教化も同様です。
下手したらボコボコにされるかも知れないし、小狡い悪党だったら、罪を擦り付けられるかもしれません。
暗黒大陸の中共では、倒れた老人を助けたところ、慰謝料を請求されたという世紀末の現象が起きています。

病気の患者を救護しても、伝染病だったら、人助けしてても、関係なく伝染します。

君子危うきに近寄らず。
この言葉を守らないで、被害にあった善人の犠牲者は古来より絶えません。



解決策


しかし、そうは言ってもそんなこと言ってたら、人助けは出来ません。
いや、人助けなんかどうでもいいのですが(問題発言)、
陰徳を積むことが出来ないのです。

これは問題です。

陰徳を積みたいのだがリスクが高い。

このジレンマを回避する必要があります。

では、どうすれば良いのでしょうか?
次の解決策を講じましょう。

①そもそも無法者の教化なんてレベルの高い物はスルーする。

ドラクエで冒険を始めた勇者はスライムから戦闘を開始します。
いきなりレベル1であばれザルに喧嘩を売る馬鹿はいません。
無法者の教化などは、レベル1の勇者が相手にするようなモンスターではありません。

大人しく、コンビニのレジ横の募金箱から陰徳を始めましょう。
陰徳が上がってもいきなり無法者を相手にするのではなくて、もっとランクを下げましょう。


安全なレベルから始める。

何事にも段階はあります。
①で無法者の教化以外から始めた貴方も陰徳レベルが上がり、そこらへんのチンピラ程度なら、貴方を見ただけで滂沱の感涙を流し五体投地するまで、オーラを身に着けました。
ドラクエで言えば、アリアハンからロマリアに出た頃です。
そろそろ、さまよう鎧(無法者)を相手にしても良い頃です。

しかし、無法者にも段階があります。
いきなり、前田慶次レベルの無法者を相手にするにはまだ早いのです。
世紀末のモヒカン当たりの雑魚の無法者を相手にして段階的にレベルアップしましょう。



③勇気一つを友にして

①と②の段階的レベルアップは正道ですが、しかし熱血の情熱溢れる貴方にとってはぬるいコースです。
わかりました。
貴方の熱意に応じて、レベルアップなどというせこい真似はやめましょう。
陰隲録でも勇心が大事だと言っています。
孟子も、自ら顧みてなおくんば、千万人ともいえども我行かんと言っています。
善をやるのに、自分の危険など気にしては行けません。

例え、誤解されようが、罪をなすりつけられようが、磔にされようが、コロッセウムでライオンの餌にされようが、負けてはいけません。
世界が全て敵に回っても正しいことをするのです。
天の神様は見ていて死後報いてくださいます(たぶん)。

街を歩いていても、ヤクザから中国人マフィアまで、日本には無法者が溢れています。
正義の力で成敗(教化は?)するのです。
一人一殺の精神です。
攘夷の心です。
大丈夫です。
正義は必ず勝つのです。




さて、解決策も出たところで、次回も無法者の教化をテーマに話を続けます。



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