2017年6月11日日曜日

【陰隲録】功過格表93 陰陽師の上位ジョブ陰徳師 三十善 無法者を教化しよう⑮




このブログの全体地図はこちら
はじめに(ご挨拶とこのブログの目次・地図)



なお、皆さんの記事の感想大募集です。
陰徳や積善積徳、改過の話やコツなど、体験談を大募集中です。ご遠慮無く、ご書き込み下さい。
記事下のコメント欄や、メッセージやメールで、お気軽にどうぞ。

その事例が、他の閲覧者様の、新しい積善改過の参考となり、
そしてそれが、さらに陰徳になるという、好循環のスパイラルです。

【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら




功格五十条(善行のプラス50項目)
・善行の結果として、お礼の金や物品を受けた物を除く

三十善に相当する

◯一人の非為人を勧化し行いを改めしむ。






情報戦軽視

世の中にはプロパガンダという物があります。

政治的な宣伝で、自国を賞賛し、敵国を貶める工作です。

まあ、当たり前の話で、戦争で自国が悪いと宣伝するような国は生存する資格がありません。

実際、宣伝戦や情報戦を、軽視していたマヌケ国家の大日本帝国は、一世紀も持たずに、包囲網を形成され、あっけなく滅びました。

第二次大戦後の冷戦時代の恩恵で占領軍のアメリカ帝国から生存を許され、今の日本国として生き延びています。

我々、日本人は奇跡的に生きているだけで、冷戦が無ければ、そのまま今のフィリピンレベルまで落とされる予定でした。

※朝鮮戦争が起きる前までのGHQの方針はそんな感じでした。

その後も、相変わらず、宣伝戦や情報戦に疎いまま国家運営を行っていますが、何せアメリカが軍事・外交をやってくれているので、一人前の国家面していますが、本来、この世界の外交で生きていけない子供国家が、我々の日本国です。



日本幸運構造の謎

さて、この敵を貶めるために、プロパガンダをするというのは、日本も実は、やれていた時期があります。

まだ日本が、国内を統一していない時期には、敵国のことを徹底して貶めていました。

異国の異民族を、鬼とか土蜘蛛とか呼んでいた時代です。
中央にまつろわぬ民を、無法者扱いしていたのです。

戦争のやり方も、徹底して絶滅・殲滅させるという苛烈な物で、後世の呑気な日本人とは、全く違う思考回路です。

当時の大和朝廷の日本人は普通に、大陸から半島経由で来た、騎馬民族の軍事集団です。

先住民族の南方系の呑気な連中とは違い戦闘民族と言えます。

日本人の遺伝子は、この北方系の軍事集団と南方系の呑気集団の混合体なので、歴史上、この矛盾がチラホラ出てきます。
大陸や欧米の連中のように、徹底することが出来ないのです。

戦力を逐次投入して小出しにしてかえって損害を拡大する。
意思決定を曖昧にしてトップダウンの責任をとらない。
徹底した殲滅をしないでツメを誤る。
相手を悪魔化したプロパガンダを取れない。
性善説で世界を見る。

平時の時ならば、ボトムアップ型でなんとかやれても、戦時になると、途端にボロを出します。
流動的な時代には独裁型のトップダウン方式がとれずに、今も昔も失敗ばかり繰り返します。

そうした意味では、日本が覇権国になれる可能性は、とことん低いでしょう。

もっと言えば、この弱肉強食の世界で、性善説の日本が生きていける可能性は低いのです。

羊水のような四方を海に囲まれて近代まで生きてきて、近代以後は植民地にもされずにイギリスの加護を得て、さらに戦後は、アメリカという超大国に庇護されて生きてきた国が日本です。

膨大な幸運の元に、成り立ってきたこの国のラッキーは一体どんな謎があるのか今のところ不明です。
余りにも、幸運過ぎるからです。

もしかすると、ロウソクが消える寸前の最後の一瞬の輝きかもしれませんが。
子孫の福を犠牲にして、富を集める呪法は、存在します。
正直、その可能性もあると豊河は疑っています。


呪術


宣伝戦は、呪術に似ています。

他者に呪いをかけることは、宣伝戦のレッテル貼りと同じだからです。
お互いに相手は無法者だと呪いをかけあいます。

呪いは兄に向けた口撃です。
淵源は、旧約聖書の、神が弟殺しの兄のカインに向けて呪いをかけたことに起因します。


【聖書を読んでみよう!】創世記② 肉食系男神の炭水化物制限ダイエット ~カインとアベル~



本来、何の属性も無い対象に、呪いというレッテルを貼るのです。
宣伝戦というのは、呪術合戦だと言えるでしょう。

その意味で、オカルト大国だったナチスが宣伝戦で名を上げたのも当然ですし、逆に唯物論のソ連が宣伝戦を重視したのも興味深いことです。

対抗する民主主義国家の英米にも、オカルトが国の裏にあるので、ナチスやソ連と、呪術合戦や占星術合戦、超能力合戦をやっていた経緯があります。

やっていることは、平安時代の貴族たちの陰陽師や法師を雇って呪術合戦と同じです。
いつの時代も人間の行動パターンは同じなのです。

しかし、日本には呪術の技術が十分あったはずです。
それが消滅したのは、近代以降、欧米から近代学問を輸入してからです。

その当の欧米にはオカルトの呪術技術は普通にあったのですが、日本が先進国から表面的な物しか輸入しないのは、いつものことです。

日本は、先の大戦で合理的な科学文明に負けたという一般の歴史ですが、厳密には、表の合理科学文明に負けると同時に、裏の呪術合戦でも敗北したのです。


不徳国家


さらに言えば、実質的に敗北したということは、国運において、徳が無かったということになります。

こう言っては何ですが、不徳のため日本は負けたのです。

その後の復活で示すように、復活する徳はあっても勝利する徳は無かったということになります。

合理科学文明も呪術も、結局、業(陰徳)の前には余技に過ぎません。
その意味で、日本国の構成員の、皆さんが徳を積むことは、実は、日本国の存亡を賭けた戦いの一環なのです。

旧約聖書には、ソドムとゴモラのような悪徳の街であっても、十人の善人がいれば神は滅ぼさないと約束していた話があります。


【聖書を読んでみよう!】創世記⑨ 世紀末の街 ~ソドムとゴモラ~



まあ、最悪、日本国の命脈が尽きても、皆さんは陰徳を積んでいれば助かります。
少なくとも死後は天国や極楽浄土に行けます。
その意味で、国民としても個人としても、やることは一緒です。
科学も呪術も、陰徳の前には枝葉末葉です。
ベトナムにボロ負けしたアメリカの例もあるのです。

陰陽師も必要ですが、本当に必要なのは陰徳師なのです。






0 件のコメント:

コメントを投稿