2017年7月11日火曜日

【陰徳社会論】日本人はなぜ寄付しないのか?①







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【開運講座:陰隲録・功過格/袁了凡】のシリーズ記事一覧はこちら






陰隲録は、功過格が善事30ポイントあたりまで記事を進めました。
続きの記事の前に、書き溜めていた論考記事が、結構ありますので、そちらを消化します。

まあ、基本、陰徳とかの話です。



中世ジャップランド



さて、日本の寄付率が低いという話があります。


欧米様に比べて、日本人は寄付しないという話は、
何となく皆さんも、お聞きになったことはあると思います。

どうも、我々、日本人は慈善の風習が無いらしく、
弱者に厳しいということが、日本批判としてあげられます。
現代の新自由主義の世相と相まって、自己責任論が大半を占めていると。


一般に言われている、その理由としては、

・相互扶助の地域コミュニティが解消された。
・寄付の宗教的文化(欧米だとキリスト教)が無い。
・寄付の税金上の優遇措置などの寄付推奨システムが無い。
・日本は税金が高く、公的なサービスで再分配している。
 ※欧米は公的サービスが低いからという意味も。


このような社会システム上の問題(?)がよく指摘されます。

特に、最後の「公的なサービスが充実しているから」という点は、
ここ最近の新自由主義における格差により実質無効化しています。

すでに、グローバル化による、賃金低下や重税悪化、そして公共サービス削減が進行している昨今、
従来の日本において、私的民間の、コミュニティ、慈善の代わりに機能していた公的な弱者救済が、実質無効化しているといことだからです。

民間か公共かどちらかのセーフティネットがあれば、弱者は行きていけますが、両方共壊滅してしまったのでは、どうしようもありません。



蒼天すでに死す



まあ、そもそも論として、
日本人が寄付していないという、このデータ自体が正しいのかどうかが、すでに怪しいのですが、
仮にそれが正しいとしたら、日本国の国運にも絡んでくる話ですので、軽々に看過出来ません。


日本国から見て、陰徳の対象は、国外と国内の二種類です。

日本は何だかんだ言って、国外に結構寄付しているので、これはいいのですが、
国内での慈善が低いというのは、陰徳的に問題です。

日本国⇔国外のルートは問題ないとしても、
日本国内の、上⇔下のルートが上手く行っていないことになるのです。
上下の開運の陰徳ネットワークが通じていないのです。


一般に、民から、搾取して上ばかりが肥え太る悪政は、
人類の歴史では、悲しいことですが、基本です。

三国志の始めの漢朝末期には、わかりやすいこの例が出ていますが、
飢饉と天変地異と戦乱がセットでやってきます。

日本では、あまり重視されませんが、古代中国の古代思想として、天命思想があります。

天人相関と言って、天地自然の環境は、人の世界とリンクするということです。

要するに、悪政を行うと、天変地異や農作物の不作による飢饉が起きるという思想です。
逆もまた然りです。
善政を行うと、天地自然は安泰で、特に聖人君子がいると吉兆が出ます。

ちなみに、話がズレますのでしませんが、この話は革命思想に繋がります。
悪政の君主は滅ぼして、新たな天命の英雄を建てるというロジックになります。

日本に孟子などの易姓革命論があまり無いのは、万世一系の皇室の存在が関係しています。
※天命思想が流行ると、皇室を易姓革命しろとなりますので。


そしてわが祖国



中国の、古典には、この手の話が良く出てきます。


平安時代の陰陽師も読んでいた、五行論の教科書の五行大儀には、
木火土金水の五行の徳性それぞれで、政治が乱れると、それに応じた五行の災害が出ることが書かれています。

一例を挙げると、
①為政者が祖霊を祀らないようになると、
②五行の水が乱れ、
③洪水や津波が起きて都市が沈む
等の話が書かれています。


数年前に陰陽道と兵法の先生が、3.11を例に上記の話をしていましたことがあります。
まあ、当時だと、民主党の先祖をないがしろにする悪政の結果だと言うことですね。


ちなみに、自民党の方ですが、この20年の新自由主義政策は、五行の木の徳性に喧嘩を売っていると、豊河は見ています。

五行大義には、君主が貪欲になり、重税や賦役や狩猟などで民から利益を奪えば、
木の性質が失われ、木が成長しなくなり、民の役には立たなくなるとあります。

要するに、強欲資本主義で民から搾取した結果、木行の性質が弱まり、本来、天を目指して伸びる成長の徳、国全体ならば、経済成長率がストップしたということです。
世界で日本だけが経済成長出来ていないのは、明らかに人災です。
※日本がアメリカの植民地である以上、地政学的に仕方が無いという面もありますが。


ちなみに、日本居関係ありそうな、火の五行も紹介しておきます。

日本と言うより関東、特に東京は、歴史的に良く火に焼かれる災害に会いますが、
これは東京の風水が火龍なためで、その火龍が、定期的に火を噴くからです。


先程の五行大義の五行論だと、火が暴走するのは、為政者に火の性質の「明」が無いからです。

要するにボンクラが為政者になると、火が暴走します。
政治が民の目から見えない暗部になるというのも、同じでしょう。

普通に、二世三世議員などや、外資から見てコントロールしやすい神輿が、為政者になっていることを意味しています。

しかし、一般に、現代の政治システムは、高度な官僚制度です。
官僚のような高学歴のブレインがいても、この事象が発生することから、
実質的な政策を実施する為政者の官僚だけでなくて、
本来、操り人形の政治家にも、それなりの頭脳が必要だということでしょう。

むしろ、政治家が愚鈍なため、官僚や資本家にいいように操られて、
国益や民を損なっているのだと思われます。
これが、火の徳を損ない、大規模火災が発生すると。

まあ、為政者が無能になるのは、どこの国でも同じです。
そして、実際に、どこの国でも大火になるので、普遍的な人類の特徴なのでしょう。



で、寄付や慈善の話は、次回に続きます。





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